「ここがすごい!香川の企業」
特集:世界・日本のNo.1企業 |
第二回 株式会社 ゼロム
レポーター:宮内瀬奈、伊澤啓
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No.1の製品
水晶ディバイスセラミックパッケージ用封着シール・光ピックアップ用半導体レーザー向けガラス端子用パーツ
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私たちの生活に欠かせないものの一つとして、IT、情報機器製品があげられます。
そのIT、情報機器製品を構成している小さな部品。その小さな部品を造っているのが、株式会社ゼロムです。
今回インタビューにご協力いただいたのは、同社の取締役執行役員工場長の濱岡升光さん(写真右)、取締役員営業本部長の松尾秀昭さん(写真中)、総務部総務課長の戎井俊憲さん(写真左)の三人です。
まず、御社のNo.1製品である「水晶ディバイスセラミックパッケージ用封着シール・光ピックアップ用半導体レーザー向けガラス端子用パーツ」の内容と特徴について、教えてください。 |
この製品は、リング状に加工された製品なんですよ。
携帯電話をはじめDVD、テレビなど様々なデジタル家電関係に使われています。
携帯電話に関しては、ワンセグなどの機能の差はあるのですが、今、日本のドコモやau、ソフトバンクの最新携帯には、この製品が4個から6個搭載されています。
この製品は、当社のこの小豆島工場と、100%出資のゼロムマレーシアの工場、それから外注協力工場とで、月産2億個ぐらい生産出荷しています。
それらの製品や御社の技術の強みについて、教えてください。 |
我々プレス業界は、世界一安く大量に物が作れます。
それは上下運動だけで製品ができるからです。
但し、その製品を作るために金型が必要です。
また、作っていくうちにだんだん安くなる量産的な面も必要ですね。
当社には、金型部門も量産部門もあります。
小豆島の西村に金型工場があり、そこで自社金型を製作しており、その為にお客様の声をダイレクトに製品に反映できるのです。
また、国内だけでなく同一品質の製品をマレーシア工場で量産しています。
これが当社の強みですね。
我々ゼロムは平均年齢が若いです。
そういう若い人たちの集団ですから、将来熟練工が定年になり、技術が衰退することが世間で言われていますが我々は、まぁ若いですから将来性がまだまだあるというのも強みでしょうね。
その為にも、将来にむけての技術の伝承に組織として力を入れています。
御社で開発されたコア技術を他社に真似されないために行っていることは何かありますか。 |
真似をされない…。
真似をしていただくのは結構なんですね。
出来るものなら真似してください、別にかまいませんよ。
製品を造るのに金型というものが必要なのですが、製品だけを見て、真似をするというのは極めて難しいんですよ。
真似されないようにするというのは、我々にはどうしようもないことなので、追いついてきたら我々がまた技術力を上げます。
原材料費の価格高騰など御社を取り巻く環境は日々変化していますが、そういた中で御社にとっての課題や今後の目標について、教えてください。 |
材料が高くなると販売価格が高くなります。
やむを得ず、加工費を圧縮しています。
しかしながら、今までと同じやり方をすると材料費分だけ加工チャージが圧迫されてしまうので、やはり製品をいかに速く、多く作るか、ということが課題になりますよね。結果、前期は数千万円の削除に成功しています。
マレーシアに工場を置く理由と、その利点についてお教えください。また、今後他国に工場を建設する予定はありますか。 |
一つは、日本で値段の合わないもの、もうこれ以上は安くできないものがマレーシアですと労務費が3分の1になりますので、自動化できない部分、どうしても人の手が必要な部分で効果が出てきます。
もう一つは、お客様が近隣の国々に進出されており、そのデリバリーにマレーシアはベストな国なのです。
将来は、日本人でなく現地の幹部が現地の経営を行い、近い将来中国などに進出の際には、日本からではなく、マレーシアから進出しようと考えています。
社長が「インターナショナル瀬戸内匠構想」というものを持っており、この小豆島から世界に製品を発進したいと思っていたこと。
でも、実際には、高度成長期に大阪では、優秀な人が集まらなかったことがあります。(笑)
元気があることと仲間意識が非常に強いことですね。
都会の人と比べて、心が優しいといいますかね、全然違いますよ。
人が困っていたら助けようかとか、出来なかったらみんなでやろう、といった意識があると思います。
このことによって、今でこそ「匠の技術」と言われている当社の技術が構築されたと考えております。
社内外で行っている活動(イベント・ボランティア等)があったら教えてください。 |
社員だけで一心会という親睦団体を作っています。
課長までの社員の集団で、例えばボーリング大会、バーベキュー大会や年末には忘年会を企画運営しています。
それから、一昨年にゼロムに社名変更してから、近くにある「ふるさと村」で地域の人や家族を招待して、ゲーム、バザー、屋台を企画したゼロム祭というお祭りを年に一回開催しています。
御社が社内で行っている施策や制度で、何か特別にしていることはありますか? |
毎年4月に、従業員に当年度の経営方針・事業方針説明会というのを実施しています。
全従業員や協力会社の人たちに参加してもらい、前年度報告を始め、今年度の計画を各部門長が周知徹底させるために説明、発表を行います。
同様に、仕入れ先様に対しても前年実績報告、今年度計画を発表し、調達部材の高騰対策などプラスダウンの協力をお願いしています。
元気で、明るくて、前向きな人。
自分で壁を作らないで、失敗を恐れず、チャレンジ精神のある人ですね。
最後に、これから就職活動をする学生へメッセージをお願いします。 |

(濱岡さん)
弊社は、明るく前向きな人を求めていますが、そうは言っても、目立つ人と目立たない人っていますよね。
おとなしい、目立たない人でも正当に評価をしていきたい。
陰日なたなく、頑張ってください。
自分の目標を持って将来自分がどうあるべきなのか、会社に入って何がしたいのか、というのを明確にしてくだい。
(戎井さん)
とにかく真剣に履歴書を書いてください。
そして、問われていることや、自己アピールを確実に行ってください。
何が自分は得意なのか、自分の性格(長所)をきちっと一枚の紙面に落とし込む。
汚い字でもいいですけど、きっちりと書いてください。
この人は気合いを入れて履歴書を書いているのか書いていないのか、見た瞬間に分かります。
だから、自分の思いというものを紙面にしっかり落とし込んでほしい。
そのためにも何回も何回も第三者に見てもらい、どんどんアドバイスしてもらってください。
(松尾さん)
将来の人生像が自分の中でないのであれば、周りが就職するからといって就職しない方がいいと思います。
また、最近の子は個性がないので、もっと個性を出したらいいと思います。
独自性というのが必要ですね。
インタビューに行き、会社に入った途端、社員の方々が大きな声であいさつしてくださり、すがすがしい気持ちになりました。
ゼロムは「まごころ、思いやりをもつ」という忠恕の精神を大事にされており、それが社員の皆さんにも浸透していると感じました。
また、携帯電話にもゼロムが作った部品が組み込まれていることに驚きました。
ミクロ単位の部品を造っていて、その精密さに感動しました。(伊澤)
インタビューさせていただく前は、精密部品のトップシェアを誇る企業ということで従業員の方々も黙々と作業をされる方が多いのではないかと漠然と考えていました。
しかし実際に企業に出向き、インタビューをさせていただき、小豆島を後にして感じたこと、それは「心が温かく前向きな精神が、ゼロム社の技術力や競争力を伸ばしている」ことでした。
その根底にあるのが、風光明媚な小豆島という風土環境であることも確かです。
従業員の方々の「心」を作り上げ、グローバル経済の中で戦える「技術」を磨いている企業、それがXEROMであると思います。(宮内)
| 会社名 | 株式会社 ゼロム |
| 所在地 | (本社)大阪府豊中市(小豆島工場)香川県小豆郡小豆島町室生
(金型工場)香川県小豆郡小豆島町西村 |
| 事業内容 | 超精密・微細金属プレス加品の製造、販売
超精密金属プレス金型設計・製作、販売
電子部品組立製造、販売 |
| 資本金 | 2億9,500万円 |
| 従業員数 | 181名 (2008.3現在)
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| HPアドレス | http://www.xerom.jp/ |
| 就職情報 | マイナビ |